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今さら聞けない「扶養」の話!「パパの扶養内でパート」ってどういう意味?

2019/01/16
 
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パートを探そうと求人誌を開くと「扶養内勤務OK」という言葉をよく見かけるようになります。

なんとなく扶養という言葉は聞いたことがあっても、実際本当の「扶養」の意味はご存知でしょうか。

 

扶養から外れるとはどういうこと?扶養内で働くメリットは?

今回は知っているようで実は少し複雑な「扶養」という制度について説明しようと思います。

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同じ「扶養」でも2種類の扶養がある

結婚してパパの扶養になったママ。

実はこの時点で2つの扶養に入っていることになります。まずは扶養の種類をおさらいしましょう。

とっても当たり前のことも書いていますが、もう一度確認のために目を通していただけますと幸いです。

 

保険証や年金に関係がある「社会保険」の扶養

病院に通ったとき、受付で「保険証の提示をお願いします」と言われますね。

この保険証はどこから発行されていて、どのような意味があるのでしょうか。

 

今まで企業などで働いていた人は会社から保険証が発行されていたかと思うのですが、パパの扶養になるとパパの会社から保険証が発行されます。

その保険証を提示することで、窓口での医療費が3割負担になりますね。

3割負担の残り7割は病院がサービスしてくれているわけではなく、加入している社会保険が支払ってくれているのです。

病院には、「私はこの社会保険に入っているから残りはここに請求してね」という意味もあって保険証を提示します。

 

普通、企業に属して仕事をしている人はそれぞれの社会保険に加入することが一般的ですが、

仕事をしていないママにとって、入る社会保険がないからといって国が発行する国民保険に加入することは家計的にもとっても負担です。

 

また、月々2万円以上の国民年金は成人になった日本人の義務です。しかし、収入がない人だとこの額もかなりの負担ですよね。

ですので、「家族の分もあわせて社会保険に入れて、医療費は会社が持ちますよ。あと、ママの国民年金も会社が支払いますね」というものが「社会保険の扶養」です。

 

社会保険の扶養は、扶養の人数(ママ以外にも子どもや祖父母など)が増えててもパパの保険負担額は変わりません。

 

会社としては扶養の人数が増えると会社の負担が増えますから少ないほうがいいので、加入するまでに「本当に収入はない?仕事を始めたらすぐに教えてね」と結構いろいろ書類や審査など厳しくチェックすることが多くなることも。

 

もしママがパートを始めて収入が増えた場合、「これだけ稼いでるなら(または今後相当な年収が見込まれるなら)パート先の社会保険に入ってよ」と外される可能性もでてきます。

いわゆる「社会保険の壁」ってやつですね。

 

払う税金の金額が決まる「税金」の扶養

次は税金の扶養です。

 

仕事をしていると、収入に合わせた所得税(国に払う税金)や住民税(住んでいる自治体に払う税金)が天引きされます。

この税金は安いものではないので、これから家族が増えて支出が多くなった場合、支払う所得税は少しでも軽いほうがいいですよね。

それを国が「収入のないor少ない配偶者がいるなら軽くしてあげるよ」というものが「配偶者控除(はいぐうしゃこうじょ)」というものです。

税金の扶養は、「配偶者控除を受けて税金を軽くする」と意味合いになります。

 

控除とは、税金を計算する際に決められた一定額を引いて計算することで、控除額が大きくなればなるほど税金の負担が少なくなる(払う額が減る)ということです。

よく「これをすると節税になる」と言われる言葉の多くは、「控除を上手に利用して支払う税金を少なくする」という意味があるんですね。

 

税金の扶養に入っている場合に決められた額以上をママが稼いでしまうと、「いやいや、こんなに稼げるなら税金払ってよ」となります。

この金額こそが「税扶養の壁」ってものですね。

 

壁の具体的な説明については事項で説明します。

 

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ママはいくら稼いだら扶養から外れる?「壁」となる年収

では「扶養内パートOK」という場合、実際いくらぐらい稼ぐことになるのでしょうか。

ママの扶養には多くの壁が存在します。この壁となる金額を確認して、ご自身の働く形やライフスタイルと相談してください。

社会保険の壁は「年収130万円」が一番難しい

 

ママがパートで年収(1年間)で130万円以上稼いだ場合、自分の会社の社会保険に加入しなくてはなりません!

もし、小さな会社で「うちに社会保険なんてないよ」という場合でパパの扶養から外れた場合はご自身で国民年金の支払いと国民保険に加入することになります。

年収130万円というと、月々に換算して約10万8千円。

時給900円のパートの場合、6時間の勤務時間を月20日働くと超えるイメージです。

 

ほぼほぼフルタイムに近い時間の勤務になりますね。

 

もし130万円以上稼いだ場合に天引きされる社会保険料と厚生年金料は年額で約25万円ほどです。

毎月のお給料から約2万円ほど引かれるイメージですね。

仮に月11万円稼いだ場合、扶養内のときは満額もらえていたお給料から保険料が引かれて9万程度の収入になります。

 

ただ上記は運良く「扶養から外れてもパート先の社会保険に加入できる」ということが条件。

外れるだけ外れて、社会保険に加入できない場合も。

 

社会保険の加入には、「一日の労働時間と週の労働日数がフルタイム社員の4分の3以上」という要件があります。

フルタイムの方は週5日・毎日8時間勤務が一般的ですから、週4で6~7時間以上の勤務で加入条件に届きます。(※勤務先によって異なります)

 

ですので、超高単価な時給でサクッと短時間で毎月10万円以上稼いでるという方は「扶養から外れるだけ外れて社会保険には加入できず国民保険へ・・・」という場合も有り得うるわけですね。

 

もし扶養から外れるほどの収入の可能性が出てきたら、働いている会社に「社会保険に入るにはどのくらい働けばいいの?」と確認しましょう。

 

まとめ

・社会保険の扶養から外れるときは収入重視

・社会保険の加入には労働条件(時間と日数)を重視

 

加入ハードルが低くなった「106万円の壁」

 

もう1つ社会保険の壁として存在するものが、「106万円の壁」です。

130万円と106万円・・・この差額24万円の違いは何なのでしょう?

 

106万円の壁は、2016年10月にできた新しい壁です。

この壁は下記の条件を全て当てはまる場合に存在するようになります。

 

  1. 週20時間以上働く
  2. 賃金が月額88,000円以上(年収106万円以上)
  3. 1年以上勤務する見通しである
  4. 501人以上の従業員がいる企業で働いている

 

この中で1~3まではある程度自分で計算できるかもしれませんが、問題は4の「従業員数」です。

チェーン店の飲食店やスーパー、家電量販店などで働いている人が注意したい壁ですが、この従業員数は「店舗にいる人数」ではありません。

例え小規模な飲食店で従業員数が10人程度だったとしても、全チェーン店を合わせると1000人を超える場合で月9万以上稼ぐと、国から「加入させることが義務になる」という法律ができました。

 

500人以上の従業員を持つ企業までなれば比較的大企業の部類になりますので、ごく一般的に名の知れた全国区スーパーやコンビニ、日本どこにでもある飲食店などでパートしている人に立ちはだかる壁となります。

 

社会保険に加入する=手取りが減るというイメージが強くありますが、社会保険に入るということは個別に厚生年金に加入することになりますので、将来もらえる年金が国民年金にプラスして厚生年金が上乗せされるようになります。

この場合を考えると、目先の手取りは減ったとしても必ずしも損な働き方とは言えません。

 

税金の壁は「150万円」へと増大

 

次に「税金の壁」を紹介しましょう。

今までパートを行う上で「103万円以内に押さえる必要がある」という諸説が一般的でしたが、2018年から大改造され、103万円が150万円に引き上げられました

しかしこれは「配偶者特別控除」という制度を利用するので、ママは「150万円までは税金を気にせずに働ける!」ということではありません。

ママは103万円以上働くと所得税が課税されます。

 

うーん・・・ややこしいですね。

要は「ママが払う税金」と「パパが控除される税金」は別物だと考えれば少しわかりやすいでしょうか。

 

例として、ママがパートで年収110万円稼いだとします。

配偶者特別控除でパパの税金は限界まるまる控除(38万円)されますが、ママは103万円を超えているので別途所得税を支払う必要があります。

世帯収入という面では、増税ですね。(若干ですが)

 

パパの控除されるママの年収は150万円で満額の38万円、ここから年収が上がるにつれて控除額が減っていき、201万円以上の稼ぎで税扶養から完全に外れて配偶者特別控除が受けられなくなります。

 

また、パパの年収が1,220万円以上と高収入の場合も配偶者控除を受けることができません。

もしパパが1,220万円以上稼いでいた場合、ママの収入が0円でも200万円でもパパが支払う税金は変わらないという意味ですね。

 

税金に関してはどんどん新しいものに改訂されていきますし、とてもややこしいお話になりますが、

なんとなく「ママは103万円以上の収入で所得税がかかる」=103万円の壁

「パパの税金負担が軽くなるママの年収は150万円」=150万円の壁

 

と考えるとこれから働く上で役立つかもしれませんね。

 

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まとめ

今回はちょっと難しい「扶養」のお話をさせていただきました。

がむしゃらに働く時間を増やしてもあまり手取りが変わらない可能性もありますし、お子様がいた場合働く時間を増やすことはママの心身的負担はさらに増加します。

税金を負担してでも少しでも働く時間を増やすのか、将来のために厚生年金加入を目指すのかこれは各家庭の考え方とライフスタイルで変わってきますので、

家族でじっくりお話をして「どういう働き方をするか」相談してみてください。

 

 

 

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