ママのために発信したい育児とお金の総合マガジン

横浜市の「待機児童0(ゼロ)」のからくり!横浜市が設けた「保留児童」って何?

 
この記事を書いている人 - WRITER -

2013年に「うちの自治体は待機児童ゼロです!」と輝かしい成績でドヤ顔をした横浜市の待機児童問題

この言葉だけを聞くと「横浜市に移住すれば問題なく保育園に入れるのか」と思ってしまいます。

しかし「待機児童ゼロ」には大きなカラクリがあり、保育園に応募をしたからといって必ずしも誰でも保育園に入れるわけではありません。

現に2013年時点では筆者の長男は1歳児クラスで横浜保育室に通っており認可保育園の空きを待っていました。

待機児童ゼロにも関わらず希望者全員が入れない保育園・・・この矛盾の裏には何が起きているのでしょうか。

今回は横浜市の「待機児童ゼロ」のカラクリについて説明したいと思います。

スポンサーリンク

そもそも待機児童って何?

待機児童の定義

「待機児童」の定義は厚生労働省(国)が定めており、

  • 入所要件を満たしており、入所届を提出しているにも関わらずどの保育園に入所できていない児童

のことを指しています。

この言葉だけであれば実際は多くの子どもが待機児童になりかねませんが、入所できない児童の中で、

  • 通える範囲(自宅から30分未満)や希望の保育園と差異のない保育所に空きがあるのに、保護者が希望していない
  • 育休延長できた
  • 無認可保育園やベビーシッターなどを利用している
  • 家で子どもを見ながら仕事を探す(求職中)

待機児童に含まなくていいということになっています。

 

待機児童と保留児童

待機児童という言葉の他に必ず覚えておきたい言葉が「保留児童」

保留児童とは、国が定めた定義と言葉ではなく、各自治体によって定義が決められており、横浜市では「待機児童ではなく保育園に入所できていない児童」のことを保留児童と呼んでいます。

 

「え、保育園に希望して入れてないなら待機児童じゃん!」と思ってしまいがちですが、前項での「含まなくていい児童」に関しては保留児童ということになります。

例えば、

  • 「仕事復帰したけど認可保育園落ちたから併願していた横浜保育室を利用している」⇒預け先があるので待機していません
  • 「保育園に落ちたから育休延長した」⇒まだ家で見れるので待機ではありません
  • 「家の近くの保育園が全部落ちたけど遠くなら空いている。でも遠いと毎日通うの大変だから希望を出していない」⇒通える範囲にあるなら待機ではありません
  • 「保育園が決まれば働きたいけど落ちたからしばらくは専業主婦しながら求職活動を・・・」⇒家で保育できているなら待機ではありません

 

上記の例は全て「保留児童」と呼ばれ、国が定める「待機児童」には含まれないということになっています。

上記の全ての保留児童を省いた上で保育園に入れない児童を「待機児童」と呼んでいます。

 

待機児童とはどんな児童のことを指すの?

じゃあ一体待機児童ってどんな児童だよ!と言いたくなる日本の変な保育定義・・・

俗に言う待機児童とは、

  • 大前提に近隣や通える範囲の保育園がどこもいっぱいの状態
  • 既に育休がもう終わって保育園がなく仕事を休まざる得ない状況
  • 身内や同居内に要介護の人やパパやママ自身に障害があるにも関わらず保育園に入れない状況
  • 祖父母などに預けて仕事に行っている、または子連れ出勤など仕事をしているのに保育園に預けられていない状況

など、各家庭状況は様々ですが、概ね上記のような方が「待機児童」に当てはまります。

 

合わせてこちらもどうぞ
認証保育園は認可園よりも劣る?実際に認証保育園に通ってわかったこと

 

スポンサーリンク

横浜市の待機児童ゼロのからくりは保留児童にあり!

横浜市の待機児童は0、保留児童は年々増加中

「横浜市待機児童ゼロ」の裏側には、実質的な待機でもある「保留児童」の数が年々増加しています。

中でも東京都寄りの人気の地区である港北区・鶴見区・神奈川区は都心アクセスも良好なところから移住者が年々増えており、比例するかのように増え続ける保留児童。

ちなみに2019年の横浜市内全ての待機児童数は47人(前年度17人減)で、保留児童は3231人(前年度151人増)となっています。

「保育園を希望したけれど希望の園に入れなかったから違う選択を行った」というご家庭は「保留児童」という扱いになり、「地域内であればどの保育園でも構わないから空きを待っている状態(ただし仕事や介護など保育が必要な要件が継続している場合に限る)」本来の待機児童ということになります。

 

横浜市内の保育園数は増加中!しかしまだ足りない

横浜市の保育園は、人口増加に伴い年々新設されて増え続けています。

しかし未だ3000人以上の子どもたちが保留児童になっている状態・・・

ただ横浜市も認可保育園だけに頼っているだけではありません。

隣の川崎市への入園活動、小規模保育や横浜保育室の増加、認可保育園の一時保育実施、幼稚園の預かり保育など、「預け先がないママ」のために様々な受け入れ体制を整えています。

それでも「保育園が足りない」と叫ばれる地区の一番の問題は住宅開発の急増ではないでしょうか。

都心に近い人気地区では、今現在も次々に新たな新築一戸建て、小奇麗な大型マンションなどが建設されています。

少子化と叫ばれる日本でも横浜市の一部地域(鶴見区や港北区)などは高齢者よりも子どもの数が増え続ける「若返り現象」が起きているほど。

上記のような地域では保育園を1つ2つ増やしたところでなかなか保留児童数の減少にはつながりにくいのではないでしょうか。

 

スポンサーリンク

保育料無償化で待機児童問題はどうなる?

保育園無償化より保留児童の解消を

2019年10月より消費税増税がされれば決行されると言われている「保育料無償化」。

こちらが始まる2020年は今以上に保育園問題が多く勃発するでしょう。

幼稚園を希望していたご家庭が認可保育園を希望したり、高い保育料を払うぐらいなら自宅で・・・と思っていたご家庭も保育園を希望する可能性も増えます。

保育料無償化は国の施策ですが、各自治体の隠れた待機児童問題まで把握していないかと思いますので見切り発車な部分がたくさんあります。

保留児童の中にはあえて「育休延長を希望し保留になるように行動」をしている方もいるかと思いますが、本当に心から預けていい仕事をしたい!介護をしたい!という方が預けられる世の中になってほしいものですね。

 

 

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© ママズマネー , 2019 All Rights Reserved.