初めての投資は株主優待銘柄を選択しよう!主婦に人気の優待はこれだ!

今や節約主婦の常識化とも言える人気の株主優待。
株主優待が欲しくて投資を始めるママ投資家も増えるほど、今や日常の1種といっても過言ではありません。
ネット上でもおすすめの優待関連の情報がゴロゴロ転がっており、節約系テレビでも取り上げられるほどメジャーとなった株主優待ですが、まだ投資を始めたことのない人にとって敷居が高く感じてしまうことも。
今回は、初めての人でも分かりやすいよう株式投資の始め方・銘柄選びのコツなどを解説いたします。
Contents
初めての投資は株主優待が充実した会社を!
まずは基本知識:株の金額はどうして変わるの?
株とは、株式会社が資金調達のために発行しているもので、毎日価格が上がったり下がったりしています。
株の基礎知識として、「この会社の株を購入したい」と思う投資家が多いと価格が上がり、「今持ってるんだけど誰かに売りたい」と思う投資家が増えると株価は下落します。
基本的に買う人と売る人がいないと成立しない取引ですので、株価が安定している会社は「買いたい人と売りたい人が同等に存在する」ということですね。
株主優待の力で値下がりリスクが低下
株式投資の一番のリスクは、「買ったときよりも株価が大幅に値下がりする」ことです。
例えば、株価1,000円で100株買った会社(投資額10万円)が500円に値下がりした場合、単純計算で50,000円の損になります。
株価は生き物と比喩されるほど、毎日目まぐるしく上がったり下がったりすることが当たり前。
もちろん会社が儲かっていれば欲しい人が増えるので株価は上がるし、赤字になった場合売りたい人が殺到するので株価は下落することが一般的です。
上記の場合は、「買いたい」人よりも「売りたい」人が多くいるので、下がったということですね。
特に成長が発展途上中の企業に関しては、今後の業績の見通しが不透明のため、株価の乱高下が激しくなり、期待を寄せて10,000円超えていた株価が900円になるなど日常茶飯事です。
しかし、株主優待が人気の銘柄は株価下落に歯止めがかかりやすいことが特徴です。
株価が下落=安く買えるということですので、何か悪い情報が出て株価が下がっても「魅力的な株主優待銘柄がこんな安く買える!」と売りたい人が多くても買いたい人も増えやすくなります。
これを株式の世界では「買い支え」と呼びます。
優待の力が強く人気の高い銘柄は少しの悪材料で大幅に値下がりしにくく、しばらくすると元の価格に戻ることも。
もちろん投資の世界にゼッタイはないので、リスク管理は必要ですが、こういった値下がりリスクは優待のない銘柄よりも低いと言えるでしょう。
塩漬けでも構わない!長期優待制度の力
買った株の価格がどんどん下がり気が付けば大きな損額に・・・売るに売れなくなってしまってずっと持ち続けている・・・
ということを株式の世界では「塩漬け」といい、リスク管理や損が浅いうちに利益確定できなかったことを言います。
塩漬けのデメリットは、いつ価格が戻るか分からない株を持ち続けることで自分の大切な資金がずっと拘束されたままになってしまうことです。
株主優待への投資は基本的に長期で行いますので、一種の塩漬けになります。
しかし、塩漬けしている間にも優待や配当で自己資産が増えていきますので、この場合は塩漬け株というよりも資産株と言ったほうが適切ですね。
株主優待には、企業の「ずっとうちの株主でいてほしい」という思いから長期間保有してくれる株主に優待額を上乗せしている会社も存在します。
長期優待制度を充実している会社は身近なところでも多く、イオンやビックカメラなどが代表的です。
また、少し前にディズニーランドの会社であるオリエンタルランドが40thアニバーサリーに向けて長期株主還元施策を始めたことでも話題となりました。
こういった企業は、優待を頻繁にコロコロ変えることも少なく、売りたい人が殺到しないので比較的低リスクな銘柄とも言えるでしょう。
主婦に人気の株主優待はこれだ!
やっぱり強い金券類
株主優待と一言で言っても、各企業様々な優待を用意しています。
その中でやはり一番人気な優待はお金同等に利用できる「金券類」でしょう。
金券類を優待として還元している会社は飲食店や小売店などに多く、非常に使いやすいことも人気の理由です。
お得に外食ができたり、お買い物ができたりするので、ママ投資家にも人気が高く、株価の価格も乱高下が少ないので比較的リスクの低い銘柄といえるでしょう。
金券類を優待として用意している人気の会社は下記になります。
企業名 | 100株購入時の優待内容(年間) | 100株購入時の投資額 |
スカイラークHD(飲食店) | 飲食時に利用できるカード6,000円分 | 投資額170,000円 |
ビックカメラ(家電量販店) | 買い物時に利用できる優待券3,000円分 | 投資額120,000円 |
吉野家(飲食店) | 300円分のサービス券10枚(3,000円分) | 投資額180,000円 |
紹介した吉野家は、ここ最近のニュースで「赤字決算」と報道されました。
確かに人件費などの増加や原材料となる牛肉価格が高騰したこともあり、企業の業績は悪化。
しかし、優待が魅力的なこと、赤字でも利用ユーザーに割安価格を提供することが評価され、投資家の買い支えで大きな下落を防ぐことができました。
株主優待で外食費を賄うと、間接的に食費を浮かしたり節約につながりますね。
,浮いた現金は貯金に回したり別のことに利用したりすることも楽しみになるでしょう。
好きなものを選べるカタログギフトが魅力的!
最近では結婚式の引き出物としても人気の高いカタログギフト。
カタログにあるものから好きなものをチョイスできることが魅力的ですね。
実は株主優待にカタログギフトを用意している大手企業も存在します。
普段食べることのない高級食材やオシャレな食器など、選ぶ人のニーズに合うことから主婦を中心に絶大な人気を得るようになりました。
企業名 | 100株購入時の優待内容 | 100株購入時の投資額 |
オリックス(金融・不動産など) | カタログギフト(3年以上Aコース:3年未満Bコース) | 約160,000円 |
KDDI(通信業) | カタログギフト(5年以上5,000円相当:5年未満3,000円相当) | 約260,000円 |
イオンモール(SCの企画開発など) | カタログギフト3,000円相当(またはギフトカード) | 約175,000円 |
オリックスに関しては、公式的にカタログギフトの価格は発表していませんが、優待投資家の間では「Aコースで1万円、Bコースで5,000円相当ではないか」と言われています。
Aコースの株主優待をいただくには3年以上株主で居続ける必要がありますが、約160,000円の投資で毎年1万円相当のカタログギフトが来るなんてとても魅力的ですね。
まとめ
株主還元の施策とされている優待ですが、もう1つの大きな目的として、株主に自社のサービスを受けてもらい広告塔となってもらうことで企業と株主がwin-winの関係を築きあげるところにもあります。
株式投資の魅力は株価の値上がり差額で利益を稼ぐことだけではありません。
こういった企業の優待を受け取ることで、今まで以上に投資している会社を好きになったり、経営者の1人として企業の成長を応援できることも大きな価値となります。
せっかく頑張って貯めた貯金を投資にするということは少し勇気がいるかもしれません。
しかし、普通預金が安全とも言える時代はもう終わり、お金に働いてもらう時代にもなりつつあります。
株主優待はビギナー投資家の強い味方でもありますので、是非記事を参考に興味のある企業から投資生活を始めてみませんか。